12.コーヒー豆の種類~アジア編~

コーヒーソムリエ試験対策

「思ったよりも豆の種類が多い」

そう思ったことでしょう。

今回はアジア。もう一息だよ

この章の最後は、アジアのコーヒー豆の種類について説明していきます。

アジア地域

アジアでは、近年、ベトナムが世界第二位のコーヒー豆生産国となっています。

ほかにも世界第四位のインドネシアが有名です。

スマトラ島、ジャワ島などとともに、ロブスタ種(カネフォラ種)を主体に生産されています。

昔は小さい農園が多く、仲買人が豆を集めて精製しているのでグレードがなかなかそろわず、乾燥にムラが多いのが難点でしたが、なかには豆を研磨することでシルバースキンを取り除き、精製しなおすことで、スペシャリティコーヒーとして出荷しているものもあります。

人気は独特の香りと豊かなコクをもつマンデリンです。

ハリオ
ハリオ

努力の結晶、マンダリン

[インドネシア・スマトラ・マンデリン・G1]

・自然乾燥式で精製しています。

・評価基準はG1~G4で欠点豆の含有量を表します。

G1は最高グレードですが、実のところは、かなりばらつきがあります。

[インドネシア・スマトラ・ゴールデン・マンデリンン]

・こちらはスペシャリティコーヒーのブランド名です。

(精製後、豆を磨いて欠点豆を取り除き、精製しなおした豆)

・マンデリンのなかでも最高級品で、豊かなコクと特有の芳醇な香りを持っています。

・一般的にはスマトラ島のアラビカ種がマンデリンと呼ばれています。

[インドネシア・スマトラ・ガヨマウンテン]

・スマトラ島最北の土地で栽培されている豆で水洗式

・精製の度合いは高く、良質ではありますが、最近ではグレードが落ちています。

・大粒ながら、味に品格があります。

[インドネシア・セラウェシ・カロシ]

・インドネシア産ですが、マンデリンとは産地が違う豆です。

・ガヨマウンテンより苦みが少なく、淡白で飲みやすい味。

・ブレンドにも、なじみがよい豆です。

[インドネシア・AP-1]

・ロブスタ種(カネフォラ種)で、高品質

・アフリカ産のロブスタ種(カネフォラ種)よりも、精製技術や管理面においてはやや勝っているといえます。

[インドネシア・ジャワ・・WIB-1]

・ロブスタ種(カネフォラ種)のなかではかなり高いグレードの豆です。

・ロブスタ種(カネフォラ種)の特性である苦みが、酸化した味をまろやかに中和してバランスをとります。

[イエメン・モカマタリ・No.9]

・イエメンは評価の規格は特にありませんが、No.9はロングベリー(長い豆)が多いのが特徴です。

・モカ独特の果実のような香りとコク、豊かな風味

・長さがそれほどなく、厚みのあるほうが良質な酸味や風味を持っています。

[イエメン・モカマタリ・アールマッカ]

・イエメンでは、ブランド名で取引されています。アールマッカはブランド名です。

・欠点豆が少な目のショート・ベリー(短い豆)のモカ・マタリ

・やや発酵臭が強い

・酸味が強くてやや苦みのきいた、カリっとした味

[ニューギニア・AA・マウントハーゲン]

・ニューギニアの代表的なブランドのひとつ

・産地の標高は、次に述べるシグリと近く、形、風味とも似ています。

・弱い苦みと豊かな酸味が出やすい

[ニューギニア・AA・シグリ]

・マウントハーゲン地方のワギバレーにシグリ農園が創設されました。

・マウントハーゲンに比べて味が濃厚で、流通量も多めです。

[インディア・APA]

・インドのマイソール地方で栽培されている豆

・ストレートでは、深煎りが合います。

・ブレンドに使っても、他のコーヒーに悪影響を与えません。

[中国雲南]

・品種はアラビカ種のなかのティピカ種。

・精製技術や管理が不十分なため、今の段階では豆本来のすっきりしたやわらかい味は、活かしきれていません。

[ベトナム]

・小ぶりの豆で安定した味のあるロブスタ種(カネフォラ種)

・酸味はほとんどなく、ほどよい苦みがあります。

・精製が不十分なため、味や風味はよいのですが、グレードは高くありません。

ハリオ
ハリオ

コンデンスミルクを加えることで、おいしくなるよね

それではアジア地方のコーヒー豆について、問題を解いてみてください。

おさらい問題

問の〇〇にあてはまる言葉を入れましょう

1.ベトナムやインドネシア、スマトラ島、ジャワ島などで生産されているコーヒー豆は、〇〇〇種がメインとなっています。

2.インドネシア・スマトラ・ゴールデン・マンデリンは、スペシャルティコーヒーのブランド名であり、精製後欠点豆を取り除くため豆を研磨することで〇〇〇を取って精製しなおした豆です。

3.インドネシア・スマトラ・マンデリン・G1は最高グレードですが、実際はかなりばらつきがあります。精製方法は〇〇〇〇式です。

問の内容は〇ですか?それとも×?

4.イエメン・モカマタリ・No.9は、ショートベリーが多いのが特徴です。

5.ニューギニア・AA・シグリは、ニューギニア・AA・マウントハーゲンと形や風味は似ていますが、流通量は少な目です。

こたえ

1.ロブスタ種(またはカネフォラ種)

2.シルバースキン(または銀皮)

3.自然乾燥

4.×(ロングベリー)

5.×(流通量は多め)

これで、南米、中米、アフリカ、アジア地域のコーヒー豆の種類について学んできましたが、それぞれの特徴を覚えるのは大変です。

コーヒーソムリエ認定試験は在宅で行われるので、あせらずに説明を読み込めば、必ず正解できるでしょう。

ハリオ
ハリオ

落ち着け落ち着けハリオ~

次は 焙煎の度合いによる味の変化

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