コーヒー豆にも名前がついていますね。
今回は、名前のつけかたについて学んでいきましょう。
コーヒー豆の名前のつけかたは3種類
コーヒー豆の名前のつけかたには、次の3種類があります。
1.生産地の国名
2.出荷する港の名前
3.生産地域の地名
これに加えて、欠点豆の数やスクリーンサイズ(豆の大きさ)、味の格付け(等級)があります。
スクリーンサイズ
映画の話題でよく使われている「スクリーン」ですが、ここではスクリーンサイズは、豆の大きさを表しています。
数字が大きいほどコーヒー豆も大きくなります。
平豆はNo.12~20、丸豆はNo.8~13に分類されます。
平豆・丸豆については、コーヒーの木と実~その2~を参照してください。
味の格付け(等級)
味の格付けや等級については生産国により異なり、呼ばれ方もそれぞれです。
コロンビアでは、スクリーンサイズで等級が決まります。
・スクリーンサイズ17 :スプレモ
・スクリーンサイズ14~16:エクセルソ
ケニアでは、サイズ・形状・重量によって格付けされます。
・スクリーンサイズ17~18:AA
・スクリーンサイズ15~16:AB
・スクリーンサイズ15以下:C
ジャマイカでは収穫場所(高度)・サイズによって格付けされます。
・ブルーマウンテン地区で生産される豆:ブルーマウンテン
・島の中央地域、標高1000m~1200mで生産される豆:ハイマウンテン
・上記以外のもの:プライムウォッシュ
コーヒー生産量世界一のブラジルでは、欠点数、サイズ、味(カップ)で格付けされます。
いっぱい数字が出てきた~
欠点数
・300gの見本に入っている欠点豆を点数化したもので、タイプNo.2から8まで分かれています。
味の格付け
・じゅうぶんになめらか、甘みがある:ストリクトリーソフト
・なめらかで甘みがある:ソフト
・鋭い刺激がある:ハード
・ヨード、ホルム臭がある:リオゾナ
こうやってみていくと
・欠点豆が少ない
・豆のサイズが大きい
・栽培地の高度が高い
まずは、この条件を満たしていると等級の高いコーヒー豆といえそうですね。
コーヒー豆の表記の読み解きかた
たとえば、コーヒー豆の表記が以下の場合です。
ブラジル・サントス・No.2・スクリーン20・ストリクトリーソフト
ブラジル:生産国、生産地
サントス:出荷する港の名前
No.2:欠点豆の混入率
スクリーン20:豆のサイズが最大
ストリクトリーソフト:味の評価
もうおわかりだと思いますが、この表記はブラジルにおいて最高評価を受けた豆となります。
また、名前のつけかたで気を付けたいのは、ブレンドに名前をつけるとき。
一定以上にその豆が含まれていないと名前をつけることができません。
このように、生産国によってはカップテイスティングをしていないものもあるので、等級が高いからといって、おいしいコーヒーであるかは断言できません。
理想をいえば豆を仕入れる側も、サンプルをとって自分で味や香りを確認できればよいと思います。
おさらい問題
問の〇〇にあてはまる言葉を入れましょう
1.コーヒーの名前のつけかたには①生産地の国名②〇〇〇〇③生産地域の地名の3種類があります。
2.スクリーンサイズとは豆の大きさをあらわし、豆が大きいほど数字は〇〇〇なります。
問の内容は〇ですか?それとも×?
3.コーヒーの名前のつけかたには①生産地の国名②出荷する港の名前③生産地域の気候の3種類があります。
4.ブレンドに名前をつける際、少しでもその豆が含まれていれば、その名前をつけてもよいです。
こたえ
1.出荷する港の名前
2.大きく
3.×(読み飛ばしがちですが、③は生産地域の地名です)
4.×(一定以上、その豆が含まれている必要があります)
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