まだあります。コーヒーの淹れかた。
今回は、前回に続いて、そのほかの淹れかたについて学びましょう。
ウォータードリップ
水から抽出したコーヒーで、「水出しコーヒー」と呼ばれます。
オランダの植民地だったインドネシアで苦みの強いロブスタ種(カネフォラ種)を飲みやすくするために考案されたので、「ダッチコーヒー」とも言います。
今では良質なアラビカ種を使うことが多いです。
ちなみに「ダッチコーヒー」と呼ばれているにもかかわらず、オランダではあまり認知されていません。
他の国で知られていることが自国ではマイナーだったりするよね
しくみ
1.粉を入れたフィルターから、じっくり時間をかけてコーヒー液が抽出されていきます。
特徴としては
・お湯で抽出するコーヒーにはない、独特のまろやかさがある
・ため置きができるので、飲むたびに抽出する必要がない
・焙煎の度合い、水の量、抽出時間のバランスにより味が左右される
といった点があげられます。
使用する器具
本体
ドリッパー(ボトル)と金属フィルターがセットされています。
メジャースプーン
ウォータードリップの注意点
・豆は深煎り、細挽きを使用します。浅煎りや中煎りの豆だと、酸味が強くなります。
・抽出したコーヒーを温める場合は、湯せんで温めます。
直火で温めたり、急激に温めるとコーヒーが酸化して、異臭の原因になります。
うっかりやってしまいそうだ
基本の淹れかた
1.人数分の粉をフィルターに入れます。(1人分約10gが目安)
2.ドリッパーにフィルターをセットして、水を入れます。(1人分約140ccが目安)
3.調節コックを開いて滴下します。
徐々に速度は遅くなるので途中で調節します。
*器具によっては、水を入れたドリッパーにフィルターを浸して、抽出するものもあります。
4.6~8時間おいて、抽出終了。
パーコレーター
日本ではあまり使われていませんでしたが、昨今のアウトドアブームで、注目されるようになってきました。
古くからあるスタイルです。
しくみ
1.ポットのなかに粉を入れるバスケットが入り、加熱することで、蒸気圧を利用してお湯がポットの中を何度も循環して、バスケットを通過するときに抽出が行われるというものです。
蒸気圧を利用するという点では、サイフォンと同じです。
特徴としては
・火にかけるだけなので、手軽
・香りは飛びやすい
といった点があげられます。
使用する器具
本体
加熱できるポットと、バスケット部分がセットになっています。
メジャースプーン
パーコレーターの注意点
・豆は中煎り~深煎りを使用します。浅煎りの豆だとカフェインやタンニンが出すぎて、苦みの濃い味になります。
・抽出中は絶対に、フタを開けないでください。
開けると抽出できないよ
基本の淹れかた
1.ポットに水を入れて、セットしたバスケットにコーヒー粉を入れ(2人分で25gが目安)、弱火にかけます。
2.沸騰したお湯が上に上って、抽出が始まります。時間は約8分。
それではウォータードリップとパーコレーター抽出方法について、問題を解いてみてください。
おさらい問題
問の〇〇にあてはまる言葉を入れましょう。同じ言葉が入る場合もあります
1.旧オランダ領東インド(現インドネシア)でオランダ人が考案した水出しコーヒーのことを〇〇〇と言います。
2.パーコレーターは、加熱できるポットの中に、粉を入れる〇〇〇が入り、蒸気圧によってお湯がポットの中を何度も循環し、〇〇〇部分を通過するときに抽出が行われます。
問の内容は〇ですか?それとも×?
3.ウォータードリップは深煎りの豆が適しており、焙煎の度合いと抽出時間のバランスがとれていれば、適正な味となります。
4.パーコレーターでコーヒー液を抽出する際は、時々フタを開けて、お湯がポットの中を循環しているかどうか確認することが必要です。
こたえ
1.ダッチコーヒー
2.バスケット
3.×(焙煎度合い、抽出時間のほかに水量のバランスが重要)
4.×(抽出中は、ぜったいにフタを開けないこと)
このように、コーヒーの淹れかたも様々あります。
代表的なもの以外も目を通しておくのがいいね
次は コーヒーの脇役たち
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