15.コーヒー豆の挽きかた

コーヒーソムリエ試験対策

今回はコーヒー豆の挽きかたについて説明していきます。

挽き方にもポイントがあるんだな

コーヒー豆を挽くタイミングは?

コーヒー豆は、粉にすると空気に触れる表面積が増えるため、急速に酸化し、豆の中の揮発成分が空気に溶けて香りが失われていきます。

コーヒー豆を挽くタイミングは、抽出する直前がベストといえます。

豆を挽くときに注意することは?

コーヒー豆を挽くときに注意することは、均一に挽くことです。

大きな粉と小さな粉が混じっていると、濃度や酸味、苦みがばらついて抽出され、雑味のあるコーヒーになってしまいます。

次に、豆を挽くときに発生する摩擦熱を抑えることも大事です。

摩擦熱は、粉を変質させ不快な苦みや渋みを生じさせます。

また、微粉という細かな粉の発生量にも注意しましょう。

微粉が多いと、えぐみや渋みが突出します。

発生量はミルの種類によっても変わってきます。

コーヒーミルの種類

ミルは、おおまかに分けて手動と電動があります。

手動ミル

・自分の手でコリコリ挽くオーソドックスなミル

・抽出法に合った大きさに挽くことが必要となります。

・粒の大きさは、軸のネジの設定で変えることができます。

・臼状の歯で挽くミルは、熱が出やすく、挽きむらが出るので、ゆっくりと一定の速度で挽くのがコツ

・ミルに付着した微粉はその都度ていねいに取り除きます。

ハリオ
ハリオ

手動は本格的なイメージだね

電動ミル

・値段の手ごろなプロペラのような刃で豆を粉砕するタイプは、手入れがしやすいのがメリットですが、粒度の調整機能がないため、粉砕時間の長さによって粒の大きさを調整する必要があります。

軽く上下に振りながら粉砕すると挽きむらが少なくなります。

・2本で1対のロール(金属の丸い棒)がらせん状の刃になっているタイプは、高速で粒度を細かく調整できるうえ、微粉や摩擦熱の発生が少ないです。

粉の粗さ(メッシュ)

粉の粗さは「メッシュ」といいます。(粒度ともいわれます)

おもに抽出器具に合わせて挽き分けます。

粒の大きさによって抽出時間の成分の出方や、ろ過速度が異なるためです。

粉の粗さは以下の度合いに分かれます。

粗挽き

・もっともメッシュが粗い状態の粉。

・酸味が強く、苦みが弱いです。

中粗挽き

・中挽きとの中間で、器具によってはこの状態がベストのものがあります。

中挽き

・ちょうどグラニュー糖の粒と同じくらいの大きさ

中細挽き

・細挽きとの中間で、特徴も細挽きに近い

細挽き

・メッシュが細かくなるほど、酸味が少なく苦みが強くなります。

*テキストによっては、粗挽き・中挽き・細挽き・極細挽きと分けているものもあります。

それではコーヒー豆の挽きかたについて、問題を解いてみてください。

おさらい問題

問の〇〇にあてはまる言葉を入れましょう

1.コーヒー豆は、粉にしてしまうと、空気に触れる表面積が増えるため、急速に〇〇し、豆の中の揮発成分が空気に溶けて香りが失われていきます。

2.〇〇ミルは、熱や挽きむらが出ないように一定の速度で挽きます。

問の内容は〇ですか?それとも×?

3.コーヒー豆を正しく挽くときに注意することは、ばらつきのないように挽くことと、豆を挽くときに発生する摩擦熱を抑えることです。

4.メッシュが粗挽きの場合、酸味と苦みのバランスがとれた味に抽出しやすくなります。

こたえ

1.酸化

2.手動

3.〇

4.×(酸味が強く、苦みが弱い)

次は コーヒー豆の保存方法について

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