マーケティング、ブランディングと横文字が続きますが、今回は、ポジショニングについて学びましょう。
これも言葉では聞いたことがありますね。
ポジショニングとは
マーケティング戦略のひとつであるポジショニング。
経営学者フィリップ・コトラー氏によってマーケティングの歴史は「マーケティング1.0~4.0」と定義されています。
ポジショニングは、1970年代~1980年代に主流となった、消費者志向のマーケティング2.0で登場したマーケティング用語です。
ポジショニングは以下のことを指します。
・企業やお店が進むべき方向を示すもの
・商品開発の基本姿勢
・商品完成後のコミュニケーションの基本フレーム
商品に関わる全員が、ポジショニングを共通の認識として、常に頭に置いておきます。
それほど、ポジショニングは、各企業、各店、各商品において、重要なものなのです。
よって、文章に残しておくのがのぞましいです。
これをポジショニング・ステートメントといいます。
成文化しておけば、目指すものがあいまいにならずにすみます。
よく会社に掲げられている「企業理念」といわれるものも、重要なものなので、成分化されていますね。
「企業理念」って昔の社長室にありそうなイメージだけど、全員が知っておかないといけないのよね
具体的なポジショニング
どんな業種でも、どんな商品でもポジショニングはあります。
ポジショニングは、「切り口」とその視点から重視する軸を組み合わせて考えると有効です。
切り口
・商品の切り口:商品、機能性・耐久性、デザイン
・サービスの切り口:消費者が商品を購入・入手するまでの過程、アフターフォロー
・人の切口:販売員の対応
・イメージの切り口:商品やサービスの利用で得られる特別な体験、使用感
2つの軸
自分の商品の強みを見出し、他と比較できる軸をみつけます。
2つの軸組み合わせによって、自分のポジションが変わります。
・比例関係にあること
・相関関係にあること
・独立性があること
ポジショニングを考えるにあたり、可視化できる「ポジショニングマップ」を使用することが多いです。
自社の商品やサービスのポジションを決定するための手法のひとつです。
一例としては、
機能性×価格
種類×機能性など
ポジショニングは、不動のものではなく、一度ポジショニングされて一定の成果を収めたり、逆に成長が鈍くなったときに、それまでのポジションを見直すこともあります。
これを「リ・ポジショニング」といいます。
たとえば、アスリートの栄養補給剤が「手軽に栄養を摂取できる」という特性を活かして、忙しい朝の栄養補助食にリ・ポジショニングされて、販売されるということです。
売り方、うまいわあ
それでは ポジショニング について、問題を解いてみてください。
おさらい問題
問の〇〇にあてはまる言葉を入れましょう
1.○○○とは、お店や企業が進むべき方向を示すものや、商品開発の基本姿勢、消費完成後のコミュニケーションの基本フレームなどを指します。
2.ポジショニングは、各企業、各店舗、各商品において、重要なものなので○○○として、文章に書き表しておくのがよいです。
問の内容は〇ですか?それとも×?
3.一度、ポジショニングされ、ある程度の成功をおさめ、また逆に成熟して成長が鈍くなったりした際に、それまでのポジショニングを見直すことをポジショニング・チェンジといいます。
4.ポジショニングは、「切り口」とその視点から重視する軸を組み合わせて考えると有効です。
こたえ
1.ポジショニング
2.ポジショニング・ステートメント
3.×(リ・ポジショニングという)
4.○
次は 商品カテゴリー について
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