ポイントを押さえつつ今回は中米編に続き、アフリカのコーヒー豆の種類について学びましょう。
アフリカ地域
アフリカは世界のコーヒー生産の約30%を占めるロブスタ種(カネフォラ種)の2大生産地です。
この地域の豆は、全体的に肉厚で風味豊かな濃度のある豆が多いですが、熱が均一に通らず、煎るときにムラが起こりやすいのが難点です。
国内ではエチオピア以外、ほとんど飲まれておらず、コーヒーはほとんどが換金作物として輸出されています。
この地域で生産されている有名な銘柄にモカがあります。
モカ、好きなんだ!
[エチオピア・シダモW・G2]
・G2Wは最高のグレードを表しています。
・しまりのある味で、深煎りしても豊かな風味が損なわれることはありません。
・ヨーロッパで多く消費されています。
[エチオピア・ジマ・G5]
・シダモと同じくヨーロッパで消費されています。
・EU各国の協力で、安定した良質な豆を精製しています。
・輸出されるのはG5以上の豆と決められています。数字が少ないほど評価が高くなります。G5は普及品としての等級です。
[エチオピア・ティピ・W]
・品質の高い豆です。
・シダモ、ジマと同じくナイル川の源流を利用した水洗式による豆です。
・多くはヨーロッパで消費されています。
[エチオピア・ハラー・ボールドグレイン]
・最高グレードに位置付けられています。
・安定していて、風味も豊か。日本人にも人気の高い豆です。
・流通量も多く、手に入りやすい
[ケニアAA]
・ヨーロッパでは、第一級に位置付けられているコーヒー豆
・AAはスクリーンサイズがS-18(7mm)以上の豆です。
・肉厚により、火が通りにくいので扱いは難しいとされます。
・コクや香りは次に説明のあるタンザニアより勝っています。
[タンザニアAA]
・AAは、スクリーンサイズがS-17(6.75mm)以上の豆で、最高級を表しています。
・酸味、甘み、コク、香りともに優れています。
・ブレンドに使うと、味に深みが増してコクも出ます。
・日本ではキリマンジャロの愛称で親しまれています。
*国によって、等級を分けるスクリーンサイズは異なります。
[ウガンダ・アラビカ・AA]
・ウガンダは、ロブスタ種が主流でしたが、これは最近生産されてきたアラビカ種です。
・豆の発育もよくそろっていて、厚みのあるきれいな豆
・やわらかく、まろやかで、口当たりのよい味
[ブルンジ]
・最近になってアラビカ種の生産を始めました。ブルンジはそのなかのブルボン種を厳選してカップテストに合格したクオリティーの高い豆です。
・味、香りともに上質とされています。
・豆がそろっていて、しっかりとした深い味
それではアフリカ地方のコーヒー豆について、問題を解いてみてください。
おさらい問題
問の〇〇にあてはまる言葉を入れましょう
1.タンザニアAAは酸味、甘み、コク、香りともにすぐれた豆です。ブレンドに使うと味に深みとコクを増します。日本では〇〇〇の愛称で親しまれています。
2.エチオピア・ジマ・G5は、ヨーロッパで多く消費されていて、安定した良質な豆を精製しています。G5は〇〇〇としての等級を表します。
問の内容は〇ですか?それとも×?
3.ケニアAAは、ヨーロッパでは第一級コーヒー豆に位置付けられています。肉厚により火が通りにくいため、扱いの難しい豆です。
4.アフリカ地域では、生産されたコーヒー豆の半分が国内で消費されています。
こたえ
1.キリマンジャロ
2.普及品
3.〇
4.×(エチオピアの国内消費約40%以外は、ほとんどが輸出にあてられる)
*注意したいのが、アフリカ地域ではロブスタ種のほうが多く栽培されていると勘違いすることです。
あくまで世界で栽培されているコーヒーの木の75~80%はアラビカ種で、アフリカも例外ではありません。
アフリカの一部で栽培されているロブスタ種(カネフォラ種)が、世界で生産されるロブスタ種(カネフォラ種)の約30%を占めているということなのです。
うっかりミスに注意だよ
コメント