コーヒーの淹れ方としては、サイフォン式やペーパードリップ式ほどメジャーではないけれど、今回ご紹介するフレンチプレスは、失敗が少なく初回でもおいしいコーヒーを淹れることができるのです。
フレンチプレスとは
フランスで販売したところ、大流行となり、「フレンチプレス」と呼ばれるようになりました。
もとは「コーヒープレス」というものです。
特徴としては、金属のフィルターがついた、ブランジャーといわれるフタを押し下げてコーヒーを抽出します。
豆が持つ、本来の風味を損なわずに表現します。
粉の挽き方と、蒸らす時間さえ間違えなければ誰にでもおいしいコーヒーを楽しめます。
準備するもの
フレンチプレス

タイマー

この2つです。
フレンチプレスは、安いものだと1000円台からあります。
口コミなども参考にしながら、自分に合うサイズ、デザイン、価格のものを選びましょう。
ポイントは、粉が混ざらないように、ブランジャーがしっかりしたものがよいです。
また、タイマーは蒸らす時間をはかるのに必要です。秒数までカウントできるものを用意してください。
さっそく使ってみよう
ブランジャーをまっすぐ引き上げ、ポットから取り出した状態にします。
お湯120ccに対して、テーブルスプーン山盛り1杯のコーヒー豆をポットに入れます。

豆は、粗挽き~中粗挽きを使用します。細挽きだと、フィルターの目詰まりを起こしやすくなります。
今回は、倍の240ccを抽出します。
熱いお湯(92℃くらい)をポットに注ぎ始めると同時に、タイマーを4分にセットします。

熱いお湯を注ぐことで、豆の旨味をしっかりと抽出できます。
ポットの3分の1くらいまで静かに注いだら、そのまま30秒おいて蒸らします。

人によっては、ポットの半分まで注いだり、いっきに全部を注いだりする場合もあります。
30秒たったら、2回目のお湯をポットの上部から最低2.5cmの空間を残して注ぎます。

このとき、コーヒー粉をおどらせないように円を描くように注ぎます。

ブランジャーをポットにはめて、押し下げずにそのまま4分経つまで蒸らします。
4分が経ったら、ブランジャーをゆっくりと押し下げます。ポットが倒れないように気を付けて。

ゆっくり押し下げる理由は、コーヒー粉を躍らせないようにするためです。
これは雑味をおさえる目的があります。
もしもブランジャーが下げられない場合は、ポットからブランジャーを取り出し、ポットの中を金属製以外のスプーンやマドラーでかき混ぜて、もう一度はめて押し下げてみてください。
けっして無理して押し下げないようにしてください。
混ぜるときに金属製のものを使うと、ガラスポットが破損する原因になるので、使わないことをおすすめします。
カップに注いで出来上がり

注ぐときに、ポットの注ぎ口にコーヒー粉が付いていたら、まず他の容器に少し注いで粉を取り除きます。
フレンチプレスで淹れたコーヒーの表面に味わいの決め手となる「油分(コーヒーオイル)」が浮いていれば成功です。

予想以上においしい!
今回、初めてフレンチプレスを使ってみましたが手順通りにするだけで、すっきりとした雑味のないおいしいコーヒーが出来上がりました。
デメリットをあげるならば、使ったポットの容量的に、2人以上のコーヒーが淹れられないということと、逆に1人で飲む場合は、時間をおいて2杯目を飲んだときに、味が変わっていることです。
やや酸味と苦みを感じます。
けれども、違った味を楽しめるという意見もあり、メリットとして受け取る場合もあります。
手入れはフィルター部分
フィルターの手入れについては、さすがに使い捨てのペーパーフィルターにはかないませんが、エコの視点でみるとやはり優れていると思います。
使ううちに、すきまにコーヒー粉がつまってきたり、金属がくすんできたら、分解して洗いましょう。

あと、本体の底に粉が残っているので水ですすいで捨てます。

普段は、すっきりした飲み口を好み、ときどき深みと苦みのあるコーヒーを飲みたくなる自分としては、このフレンチプレス、これから活躍しそうです。
皆さんも一度試してみてください。
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