6.コーヒー豆の産地

コーヒーソムリエ試験対策

「コーヒーソムリエ講座」は29のブログから構成されています。

今回は、コーヒー豆の産地について学びます。

どれくらいの国でコーヒーが栽培されてるんだろ?

産地と栽培環境をみていきましょう。

コーヒーベルト

赤道を挟んだ南北両回帰線(北緯25度、南緯25度)内の熱帯・亜熱帯地域は、コーヒーの栽培に適した気候と土壌を持っていることからコーヒーベルトと呼ばれています。

枠内がコーヒーベルト

コーヒー生産の中心地は?

コーヒーの生産の割合は、第一位のブラジル(約30%)とともに、コロンビアを中心として、世界の全体の60%を中南米が占めています。

次にアフリカ、アラビアが約30%、アジアの各国が残り10%を占めています。

国や地域により、その土地の気候や風土に適した栽培方法がとられています。

コーヒー豆のおもな産地分布図

今回は、問題を解きながらの学習です。

A~Lの国名を当てよう

問:下の説明にあてはまる国を当ててください!

・熱帯雨林や熱帯性高原が多く、厳密な伝統的製法で精製処理したコーヒー豆を生産しています。

・アメリカに次ぐ世界第二位の消費大国でもあり、日本への輸入量は第一位で、ブレンドによく用いられています。

・コンテイジェラ山の中腹914m~1700mの火山地帯がおもな産地です。

・自然災害の影響が少なく、日本でも有名な高級品を生産しています。

・赤道直下にあるため、収穫期が年に2回あります。ほとんどがハンドピックによって収穫されます。

・アラビカ種では第六位のコーヒー生産国です。

・肥沃な火山性土壌をもつベラクルス州のコアテペックや南部のチアパス州が有名です。

・海に面した地形が多く、栽培に適しています。

・酸味は強いのですが、飲みやすいのが特徴です。

・中米の北部に位置し、3000m級の多くの火山を有している国です。多くの山脈の斜面で栽培されます。

・豊かな降水量と肥沃な火山灰土壌といった気象条件に恵まれています。

・質が高く、世界有数の高品質と生産を誇っています。生産者周辺の環境もととのったコーヒー大国です。

・中米で最小面積の国ですが、コーヒー栽培に適した肥沃な火山灰土壌が広がっています。

・国土の中央を走る山脈の標高500m~1700mの斜面で栽培しています。

・一時期は中南米一のコーヒー生産国でもありました。

・近年ではCOE(カップ・オブ・エクセレンス)でもたびたび入賞するなど、スペシャリティコーヒーとしての評価が高い品種も生産しています。

*COE:各生産国において、その年の最高品質のコーヒーを選出する品評会

・カリブ海をのぞむ東部の斜面と中部高原の内陸の高原で栽培されています。

・ヨーロッパ向けとアメリカ向けで異なった格付けをしています。

小規模農園が多く、近年は各農園で生産処理をすることによって、クオリティを高める「マイクロミル」システムを作り上げました。

・ロブスタ種の栽培は法律で禁止されています。

・東部にシェラマエストラ山脈が連なっている斜面で栽培されます。

・「クリスタルマウンテン」はこの国が誇る大形高級豆です。

・国土の中央、アラビア半島を南北に走る高原地帯は生産に適しています。

・アラビカ種発祥の地であり、アラビアで生産されたコーヒーを積み出した港町モカは有名で、「モカマタリ(モカ)」は古くから親しまれています。

I

・生産の割合が少ないアジア地域ながら、なんとコーヒー生産量世界第四位です。

・ロブスタ種がメインで、アラビカ種はジャワ島、スラウェシ島、スマトラ島で生産されています。

・スマトラ島のアラビカ種がマンデリンと呼ばれていて、スペシャリティコーヒーとしても高く評価されています。

J

・コーヒー発祥の地にふさわしい良質の産地をもっています。

・アラビカ種の原産地として知られ、自然林方式や大規模農法など異なった3つの栽培方法で栽培されています。

・生産量のうち、40%程度が国内での消費にあてられています。

K

・ナイロビを中心としたルイル、キアブン、チカなどの高原地帯が主な産地です。

・優れた酸味が西欧諸国で高い支持を得ています。

・コーヒー栽培が始まったのは19世紀末といわれていますが、コーヒー研究財団により、生産や加工、マーケティングなどの研究を行い品質の高いコーヒーが生産されています。

L

・東アフリカで最大の面積を持つキリマンジャロを中心とした山岳高原地帯で栽培されます。

・豆は、粒の形状、酸味、香りにおいて最高級品とされています。

・小規模な農家が多く、生産の90%以上を占め、コーヒー産業を支えています。

こたえ

A:ブラジル

B:コロンビア

C:メキシコ

D:グァテマラ

E:エルサルバトル

F:コスタリカ

G:キューバ

H:イエメン

I:インドネシア

J:エチオピア

K:ケニア

L:タンザニア

ハリオ
ハリオ

覚えかたとしては、おおまかな地域とその国にある山の名前などと関連づけていくとわかりやすいよ

また、世界第〇位といった表現は年々変化していく可能性があるので、試験前にも統計などをみておくとよいでしょう。

次は コーヒーが手元に届くまで

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