3.カフェの開業費用

カフェオーナー経営士試験対策

前回はマーケティングだとか、戦略とかあまり身近に感じていない部分を学んできました。

今回は、少し身近なカフェの開業費用についてみていきましょう。

費用は大事だよね

開業するための費用って?

「素敵なカフェを開きたい」思うだけならお金はいりませんが、実際にお店を開くとなると、必ず避けては通れないのが“費用”です。

いったいどれだけの費用がかかるのでしょう?

例として、店舗面積が10坪程度ならば、500万~1000万円前後といわれています。

金額に幅が大きいのは、場所によって家賃が異なることや、店舗のデザイン・内装にどれくらいお金をかけるかで差が出てくるからです。

費用の内訳

開業にあたり、かかる費用の種類は大きく分けて5項目あります。

不動産関連費用

・保証金(都内の場合は家賃の10ヶ月分、小規模カフェなら3ヶ月くらいまでの物件が現実的です)

・家賃(1ヶ月分の前払いが発生します)

・不動産仲介手数料(家賃1ヶ月分はみておくこと)

・礼金(物件によって異なります)

工事関連費用

デザイン、設計費用

施工費用

材料費用(外装、内装、空調、配管、ガス、電気設備、家具、設備、什器が含まれます)

その他雑費(ごみ処理費用など)

厨房設備関連費用

・冷蔵庫

・流し台

・オーブン

・コンロ

・作業台

・配膳台

・その他メニューによって必要な調理機器類

備品消耗品費用

・ホール関連

・キッチン関連

・レジ関連

・トイレ関連

・その他ディスプレイ関連

予備費

・上気4項目の合計の10%くらいの予備費用

開業したあとの運転資金の予備費用(めやすとしては、最低でも家賃の3ヶ月分、理想は売り上げの3ヶ月分を準備しておく必要があります)

クレマ
クレマ

細かく分かれてるんだね

費用を見積もるためには

5つの項目について、それぞれ費用がかかることはわかりました。では、費用を見積もるためには何をやればいいのでしょう?

場所を決める

自分が希望しているエリアの不動産屋情報を調べます。

まずはインターネットなどでおおよその情報を把握しますが、実際に現地へ足を運んで周辺の環境をチェックすることも大切です。

何より、不動産屋と直接相談・交渉することがポイントとなります。

工事費用を出してもらう

知り合いに工事業者がいれば、頼みやすいかもしれませんが、あまり自分の希望を押し付けるのも気が引けて、結局不満が残る工事になっては元も子もありません。

また、1つの業者だけだと、見積費用が高いのか安いのかも判断がつきません。

通常は、数社の業者から見積をとって比較、検討するのが基本です。

その際、業者とのコミュニケーションがうまくとれていることも重要です。

また、価格差が大きい場合は、工事項目の中にどこまで含まれているかなども細かく確認することも必要です。

電気工事や給排水工事が極端に安い場合もあり、逆に心配であれば、きちんと説明を受けてください。

よくあるのが本体工事とは別に、仮設工事、雑工事、諸工事などに余分な費用が計上されていることです。

クレマ
クレマ

見積書の工事内容についてもちゃんと説明してもらわないとわからないよね?

不要なものもあるかもしれませんし、値引き交渉ができる場合もあります。

厨房設備・家具・什器・備品・消耗品について

これも、販売店によって金額が異なります。

可能であれば、実店舗をのぞいて実物を確認するとよいです。

思っていたよりもサイズ感が違うものです。

価格については、飲食店専門のインターネットサイトで比較したり、新品である必要のないものは、中古販売店から購入するなどして無駄な出費をおさえる工夫をしましょう。

それではカフェの開業費用について、問題を解いてみてください。

おさらい問題

問の〇〇にあてはまる言葉を入れましょう

1.カフェの開業費用には、不動産関連費用、工事関連費用、厨房設備関連費用、〇〇費用、予備費が必要になります。

2.工事関連費用のなかにはデザイン・設計費用、施工費用、〇〇費用、その他雑費が含まれます。

問の内容は〇ですか?それとも×?

3.開業したあとの運転資金の予備費用のめやすとしては、最低でも売り上げの3ヶ月分をみておく必要があります。

4.工事費用を見積るには、名前の通った業者に依頼しておけば安心です。

こたえ

1.備品消耗品

2.材料

3.×(家賃の3ヶ月分)

4.×(数社の業者から見積りをとって比較・検討する)

次は 資金調達の方法について

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