最初にマーケティングについて学んだことを覚えていますか?
今回は、さらに掘り下げてマーケティングと市場についてみていきましょう。
マーケットイン・プロダクトアウト
消費者に合わせて商品を企画したり、広告、販売促進のキャンペーンを企画するのがマーケティングの思想ですが、この思想を「マーケットイン」ということがあります。
市場に融け込ませる考え方(意訳)です。
いっぽう、商品特性のみを前面に打ち出していく考え方を「プロダクトアウト」といいます。
マーケットインが市場志向ならば、プロダクトアウトは工業志向ともいえるでしょう。
プロダクトアウトのよいところは、従来になかったような新しい商品を打ち出す場合に向いています。
いっぽう、ターゲットを絞っていないので、そのぶんコミュニケーションに時間を費やす必要が出てきます。
しかし、マーケティングという作業は省略してはいけません。
新商品を出す場合は、その特性とともに、消費者の好みの分析、魅力的な広告の検討を常に意識して戦略を練っていきましょう。
マーケティングに悩んだら
マーケティングというものは、すすめていくうちに様々な難題や、疑問が出てきます。
うん、難しそう・・・
これに対する打開策としては、どういったターゲットに、商品を効果的、魅力的に伝えるかという点に着目すると、解決する場合が多いです。
市場というものは、2つの消費者行動で成立しています。それは
・新規購入(リクルートメント)
・リピート購入
の2種類です。
新商品が出ると、まず消費者によって新規購入されます。
そして、それがよいものであれば、また繰り返し購入をしてくれます。
さらに、また新規の消費者が増えて市場が活気づいていきます。
カフェのマーケティングは一般的に1年ごとに組み立てなおし、すすめていきます。
そのときに、このリクルートメントとリピートという2つの購入形態にどう向き合っていくか、どちらに重点を置くかが、マーケティングの戦略を方向づけます。
なぜなら、同じメニューでも、新規購入する消費者と、リピート購入する消費者とでは、購入動機や理由がまったく異なってくるからです。
それでは マーケティングと市場 について、問題を解いてみてください。
おさらい問題
問の〇〇にあてはまる言葉を入れましょう
1.意訳すると、市場に融け込ませる考え方は○○○と呼ばれています。
2.商品自体の持つ特性のみを前面に押し出し、消費者に認知してもらって購入してもらう方法を○○○といいます。
3.マーケティングの思想は、消費者に合わせて商品を企画したり、広告や販売促進の○○○を企画したりすることです。
4.市場は新規購入と○○購入という2つの消費者行動で成り立っています。
問の内容は〇ですか?それとも×?
5.プロダクトアウトは生産志向、マーケットインは市場志向ともいえます。
6.新商品の提案は、商品の特性を前面に押し出して検討していけば、マーケティングをしなくてもうまくいきます。
7.カフェのマーケティング戦略は、一般的に3年ごとに組みたてなおし、推進していきます。
8.あらゆる新商品は、新しい消費者により新規購入されます。
そしてその消費者が次にまた、競合商品ではなく同じ商品を購入してくれることで、市場は確立され、さらに新規の消費者を増やすことで、市場づくりに弾みがついていきます。
こたえ
1.マーケットイン
2.プロダクトアウト
3.キャンペーン
4.リピート
5.×(プロダクトアウトは工業志向)
6.×(魅力的な広告の検討、消費者の好みの分析を常に意識しながら戦略的にすすめていく)
7.×(1年ごと)
8.○
次は ブランディング について
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