前回は家具をメインにした配置について学びました。
お店のレイアウトには小物も関わってきます。
順番にみていきましょう。
アートを飾るときのポイント
アートは、その店の雰囲気にあったものを選びます。
単に壁が寂しいからという理由でアートを掛けてしまうと、バランスの悪い、ちぐはぐなお店になってしまいますよね。
ほかにもいくつかのポイントがあります。
アートフレームと家具をコーディネート
簡単な方法は、フレームとイス、テーブルの色を合わせることです。
窓の近くならば、カーテンは色を抑えて、シンプルなものを選びます。
もし、家具の色とフレームの色が異なる場合は、アートの近くに同色の小物(洋書、オブジェなど)を置きます。
ソファーを中心に並べたアート
アートが一番、よく映る場所にソファーを置いて、その後ろに同じ大きさのアートを並べると、バランスよく、すっきりします。
上級者向けになりますが、あえてレトロ調家具と斬新なアートを組み合わせても、違った印象を楽しめます。
ソファーを優先させるのか、アートを優先させるのかは、オーナーによって考えが異なります。
たくさん並べるアート
無造作に、小さいアートを並べてしまうと、ごちゃごちゃした感じを与えてしまいます。
展示会や、他のお店を参考にすると、すっきりと並べられているのに気づくかと思います。
たくさんのアートを並べる場合、フレームのラインをそろえて並べるのがポイントです。
同じテイストのものや、ストーリー性のあるものなど、こだわりを持って構成していくのもおすすめです。
配置に規則性を持たせれば、きれいにまとまるよ
見せる収納のポイント
あえて食器や調味料をディスプレイすることがあります。
こじんまりとした、アットホームなカフェなどは、この手法も用いられます。
その場合のポイントは、食器は同じデザイン、色でそろえるのがよいでしょう。
きれいに重ねて収納できます。
ここでも、等間隔を保って、食器のバランスも考えると統一感が生まれます。
また、調味料も同じデザインの透明ボトルに入れて並べると、残量も目でみてわかりやすく、見栄えもよくなります。
ときどき、レストランでも鍋を吊り下げたお店を見かけますが、これも「見せる収納」のひとつです。
見せるものは、いつも汚れやホコリをとってきれいにしとかないとね
グリーンを置くときのポイント
室内にグリーンがあるとないでは、お店の印象は変わります。
インテリア雑誌でもグリーンのない部屋の写真は、冷たいイメージだったり、何か物足りない印象を持つのではないでしょうか。
グリーンは、インテリアにおいて大切な要素です。
くつろぎや、ゆとりを感じさせます。
お店にグリーンを配置する場合、同じ種類で同じ大きさのものでもよいのですが、違う種類を置く場合は、あえて大きさや高さの違うものを選びましょう。
同じような大きさのものを並べてしまうと、野暮ったくみえてしまいます。
窓の近くや通路を邪魔しないソファーの周りといった、目に留まる場所に、違う高さ、サイズのものを並べます。
吹き抜け天井の店舗ならば、吊り下げのグリーンを配置するとアクセントにもなります。
こだわりの小物を配置したいとき
たとえば、オーナーが何かのコレクターだったり、小物に思い入れがあって、店内のディスプレイとして配置したいと考えることもあるでしょう。
配置のポイントとして、個性的なデザイン、大きいサイズのものは、単体で飾ると視線も集まりますし、存在感も出ます。
数で勝負するようなコレクション小物なら、集合体でディスプレイすると、注目を集めてくれます。
照明と合わせてコーディネートすると、より見栄えがよくなるでしょう。
それでは 配置のポイント~小物編~ について、問題を解いてみてください。
おさらい問題
問の〇〇にあてはまる言葉を入れましょう
1.アートを飾るときには、○○と家具の色をそろえるとよいです。
2.○○○を見せて収納する場合は、残量もわかるので、透明で同じデザインのボトルに入れると見栄えもよいです。
問の内容は〇ですか?それとも×?
3.グリーンの置き方は、、高低差や大小の差をつけて窓辺やソファーの周りに置くとよいです。
4.個性的なオブジェは、他の小物と一緒に目立つ場所に配置するといっそう引き立ちます。
こたえ
1.アートフレーム
2.調味料
3.○
4.×(個性的な小物は、単体で配置するのがのぞましい)
次は キッチン計画・施設基準 について
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